■ リモコン3台ばなし (2006.6.18)



リモコンの便利さは、言わずもがなである。しかし、ピュア・オーディオの世界ではリモコンは禁じ手のようである。CDプレーヤーは別として、とくにアンプでは。赤外線の受光回路がオーディオ低周波に干渉して音を汚すのではないかという懸念のようだ。

現用のオーディオ・システムでは、リモコンを3台使っている。
装置の主力は、A社製品であるが、CDプレーヤー、アンプそれぞれにリモコンが用意されている。CDで曲を選ぶとき、アンプの音量を調整するとき、その時々に別々のリモコンを操作しなければならない。煩わしいものだ。

それに、これらのリモコン。同じメーカー製品に付属するものとはいいながら、デザインといい、使い勝手といい、まったく異なり、別メーカー製だといっていい。一方が重厚な金属製ケースに収まったものであれば、他方はプラモデルを思い起こさせる軽々しい樹脂成形品である。A社はデザイン・ポリシーが統一されていることでは、かねてから日本有数のメーカーであるが、リモコンまでは気が回らないということらしい。

選曲ボタンも小さくて押しづらい、表面に印字してある番号も小さくて老眼にはつらいものである。なんとか、2つのリモコンを統合したいのだが、メーカーに問い合わせても希望を満足するオプションは用意していないようだ。

そこで、市販リモコンを使えないかと、手に入れたのは、ソニーの学習機能付 リモートコマンダー (RM-VL501)というやつ――写真の右端。どうにかマニュアルを読みこんで、学習機能とやらで2つのリモコンの機能を1台のリモコンで操作できるようになった。これは思った以上に便利である。まあ価格相応で、キラキラしたゲーム操作機風の雰囲気なのは我慢しよう。


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