■ スターリングに袴をはかせる (2007.5.4)




現用のスピーカーは中古で手に入れた、タンノイのスターリングTWという旧型。現行のSE(製造中止?)のようにトールボーイ・タイプではないので下にスタンドをかませる必要がある。袴をはかせるような様子だ。このスタンドは純正もあるようだが、高価でもあるし手に入れるのも難しそう。

インターネットを検索して、木製のスタンドを制作してくれるところを見つけた。米松を組み合わせる方式であり、なかなかしっかりしている様子だ。それに価格もリーゾナブルである。さっそく注文した。

完成した旨の連絡があって到着したが、まだまだ塗装が完全に乾いておらず、ペンキのにおいがきつい。部屋に入れるにはとても我慢できない。家の外に出して10日間ほど経ったか、ようやく落ち着いたようだ。写真では判然としないが、スタンドは黒色に塗装してある。

さてセッティングすることにした。スピーカーの下に置くと、ちょうど30センチほど聴取位置が高くなる。これは計算通りだ。

何のチューニングもせずに試聴してみた。ガラリと様子が変わった感がある。音の鮮度が上がって、ステレオの音場が深くなった。バランスも良い。タンノイが実力を発揮したようである。いまスタンドは直置きだが、もう少し聞き込んでチューニングの余地があるだろう。





■ タンノイのスターリングを聞く (2007.2.19)





新しくスピーカーを交換したので聞きに来ないかとのことで、
タンノイを聞きに行ってきた。

タンノイ スターリング(Tnnoy Stirling)TW。大分前のモデルのようだ。
輸入代理店のTEACのホームページで調べると、最新モデルHEがすでに生産終了とのことだ(2006.10.18)
→ http://www.teac.co.jp/av/import/tannoy/index.html


このスターリング、かつてクラシック・ファンの定番であったVLZの、
後継機の位置づけのようである。
中古品を手に入れたとのことであるが、外観から見る限りなかなか状態は良さそうだ。

持参したクラシックのCDを中心に聞かせてもらった。
部屋は8畳とのことだが、いろいろモノが詰まっていてそれほど広くない。小編成のものを聞くのにぴったりである。例えば、ギターとソプラノの組み合わせ。メゾ・ソプラノ:ベルガンサ、ギターをミゲル・モレーノが弾いた、《スペイン歌曲集》(フィリップス PHCP-3821)。等身大の歌い手、弾き手が目の前に広がる。ギターは座って弾いているのがわかる。

その他、聞かせてもらったものは、女性ボーカルものとか、古い録音が多かったようである。
クレンペラーの指揮するモーツァルトとか。それなりに聞きやすい。

タンノイは、緻密で硬質な響きに特徴がありそうである。セッティングに敏感に反応するとのことで、リスナーに向けての角度を微妙に調整している。確かTWには専用台が用意されていたはずだが。今は、ホームセンターで見つけた木製の置き台で我慢している。近日中に何とかしたいとの強い決意をうかがった。

リボントゥータ(パイオニアPT-R4)を追加しているので、その効果をうかがったが、演奏会場の雰囲気がわずかに改善されるとのことであった。CDプレーヤ、アンプはAccuphase製品のようである。型番は聞き逃した。


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