■ 富岡製糸場を世界遺産に (2009.8.14)

お盆の墓参りの帰りに足を伸ばして富岡を回ってきた。世界遺産に登録しようと頑張っている製糸場を見過ごすわけにはいかない。2009.8.14(金)

富岡製糸場は明治5(1872)年、明治政府が日本の近代化を目指して建設した官営模範器械製糸場である。
当時、生糸は最大の輸出品だったが、輸出の急増によって生産が追いつかなくなり、粗製濫造問題を引き起こしてしまった。
そこで政府は生糸の品質改善・生産向上と、技術指導者育成の見本を示すため、 最新式製糸器械を備えた模範工場をつくることにした。

フランス人のポール・ブリュナらが 武蔵・上野・信濃を調査し、富岡に場所を決定した。
付近が養蚕が盛んで原料の繭が確保できること、製糸に既存の用水を利用できること、石炭が近くの高崎・吉井で採れること等が理由である。

製糸場の中心となるのが繰糸場(そうしじょう)という大規模な建物、木骨レンガ造でトラス構造を採用している。窓はフランス製とのことで、採光のために多くの窓がある。140メートル×12メートルの広さ。高さは12メートル。
創業当初はフランス製の繰糸器300台が設置され、世界最大規模だったとのこと。
明治5年から昭和62年(1987)の操業停止まで115年間にわたり生糸を生産した。

◆製糸場入口から東繭倉庫へ


◆東繭倉庫


◆繰糸場の正面入口


◆繰糸場の側壁


◆繰糸場の内部。トラス構造の梁がわかる。


◆ボランティアが製糸場を案内してくれる


◆繰糸作業の様子


◆こちらは西繭倉庫


◆全景を


◆製糸場の裏手には鏑川(かぶらがわ)がゆったりと流れている





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