■ 映画:『英国王のスピーチ』〜ベートーヴェン交響曲第7番が活躍 (2011.5.15)

映画、『英国王のスピーチ』を観てきた。。アカデミー賞・作品賞を受賞したとのことだ。2011.5.14(土)

静かな感動をもたらす作品であった。実話がベースになっているらしい。歴史の裏側に存在するひとつのエピソードを映画化したものだ。
吃音を克服した英国王(ジョージ6世)個人的努力がテーマになっているのだが、どこか家庭的、親密的な映画となっている。

当時をふりかえれば、ヒトラーが電撃作戦でヨーロッパを進攻し、ロンドン空爆もあるのではないかという緊迫の時代。
このような時代背景を踏まえての、緊張感とかスケール感は期待できない。

画面には存在感をもった多くの人物が登場する。
あの子がいまのエリザベス女王だよとか、こちらはシンプソン夫人とか、なかなか興味深い。
チャーチルも登場するのだが、どこかテレビの「そっくりさん番組」の出場者に似た雰囲気。誇張された様子に笑ってしまった。

要所でクラシック音楽がバックに流れる。音量も大きくかなり意図的に利用しているようである。
ちなみに、スピーチのクライマックスでは、ベートーヴェンの交響曲第7番第2楽章だ。


◆『英国王のスピーチ』監督:トム・フーパー、
出演者:コリン・ファース、ヘレナ・ボナム=カーター、ジェフリー・ラッシュ 他



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