■ クァルテット・エクセルシオ:第28回東京定期公演 (2014.11.24)




クァルテット・エクセルシオは、今年で結成20周年とのこと。2014〜15年にかけて結成記念コンサートシリーズが続いている。第28回東京定期公演に行った。
浜離宮朝日ホール 2014.11.24(月・祝)
先回の、第27回東京公演にも伺っている ⇒こちら

ベートーヴェン(1770-1827)は最晩年に、6曲の弦楽四重奏曲(第12番〜16番)をつくった。本日はそのうちから、第12番と15番が演奏された。いずれも大曲。弾く方も大変だが、聞き手も緊張を強いられる。



エクセルシオは、第1Vn西野さんの伸びやかな響きと、Vc大友さんのがっしりしたチェロの響きをコアな対立軸として、四重奏を組み立てているように感じる。本日はなぜかチェロの響きが薄くピントが合わないように感じたのだが。このホールには何回もきているのだが座席位置の関係だろうか。

第12番は緊張感のある開始。流れるようにヴァイオリンが続く。第2楽章が、エクセルシオの特質を発揮した素敵な演奏だったと思います。軽やかな第3楽章。終楽章は音楽的に複雑に入り組んだ構成に聞こえる。

第15番は最もベートーヴェンらしい厳しい音楽だなと思う。緊張感のある静かな始まり。エクセルシオも手応えを感じるような弾きぶり。深刻な様相。第3楽章は感謝の音楽のようで感動をさそう。

終演後にはロビーにサイン待ちの行列ができていた。エクセルシオの人気は高いようだ。

<プログラム>
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第12番 Op.127 (4楽章)
:弦楽四重奏曲 第15番 Op.132 (5楽章)


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