■ 新国立劇場 《フィガロの結婚》 (2013.10.29)




この新国立劇場の《フィガロの結婚》。アンドレアス・ホモキの演出――段ボール・フィガロと言われているらしい――がレパートリーとして定着しているようである。自分も2003年の初演は観たはずである。中嶋彰子さんのスザンナが印象に残っている。

本日の公演。どうもこちらは日頃の睡眠不足がたたり、1幕、2幕は、残念ながらうつら状態であった。序曲が、かっちりと早いテンポでメリハリ良く演奏されたのは記憶に残っているのだが。休憩をはさんで、3幕、4幕は、ようやく復調状態になった。


印象に残る公演でした。特に、東フィルは久しぶりの快演だったのではないでしょうか。たとえば、3幕の伯爵夫人のアリア、もちろん歌唱も素晴らしかったのですが、バックでふかれるオーボエなど、デリーケートな演奏に刮目しました。オケの響きも、冒頭の序曲からも全曲を通じて、生き生きとして生命感にあふれた演奏でしたね。

指揮のウルフ・シルマーの力があったのでしょう。初演も彼の指揮でした。歌手では伯爵夫人のマンディ・フレドリヒに惹かれました。ドイツ生まれでヨーロッパの劇場で活躍しているようです。スザンナは九嶋香奈枝さん。なかなか魅力的だったと思いますが、4階席には、ちょっとコケティッシュな演技が届かなかったと思います。もっと大ぶりな演技が必要なのかも。

舞台は、段ボールが散在するモノトーンの世界。今回あらためて演出の意図を認識しました。終幕に向かって、モノトーンの世界が崩壊して行く様子とか。歌手それぞれの衣装も変化していくのが。舞台が単純なので登場人物の心理状況に合わせての照明の変化がよくわかりました。


<キャスト>
指揮:ウルフ・シルマー
演出:アンドレアス・ホモキ

アルマヴィーヴァ伯爵:レヴェンテ・モルナール
伯爵夫人:マンディ・フレドリヒ
フィガロ:マルコ・ヴィンコ
スザンナ:九嶋香奈枝
ケルビーノ:レナ・ベルキナ
バルバリーナ:吉原圭子

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:新国立劇場合唱団


■ 新国立劇場に《フィガロの結婚》を観てきた。 2007.10.18 (木)

例によって舞台から最も遠い4階席 いちばん後ろの列から。あいにく突発的な事情があって、1幕・2幕を見ただけで、休憩の後の3幕・4幕は失礼した。
今日10/18が初日のせいか まだまだアンサンブルなども練り上げられていないのか。ちょっと不満を感じる舞台であった。

どうも求心的な役割を果たすメンバがいない。フィガロ、伯爵など皆バラバラの感がある。本来ならスザンナが中心となるのだろうか。スザンナは日本人のように思えたが?プログラムのキャストとは代わったのか。残念ながら華がない、もっと軽やかにやって欲しい。ケルビーノの林美智子さん。イマイチ声量が足りない、演技も固い。

先日のシュターツ・カペレの圧倒的に雄弁な響きがまだまだ耳に残っている。この日の東フィルと比べるのはちょっと酷かな。指揮の沼尻竜典さん。序曲はテンポ感もよく期待したのだが。

アンドレアス・ホモキの演出は、白と黒だけのモノクロームの世界だ。しかも段ボール箱を積みあげただけのシンプルな舞台。対立する世界観とか、何かメッセージが込められているのだろうか。結局、観たのは1、2幕だけ。後半の3・4幕にもっと期待できたかもしれない。帰りの電車の中で 日本ハムの優勝と、中日が巨人に勝ったのを聞いた


<キャスト>
指揮:沼尻竜典
演出:アンドレアス・ホモキ

アルマヴィーヴァ伯爵:デトレフ・ロート
伯爵夫人:マイヤ・コヴァレヴスカ
フィガロ:ロレンツォ・レガッツォ
スザンナ:ラウラ・ジョルダーノ
ケルビーノ:林美智子
バルバリーナ:國光ともこ

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:新国立劇場合唱団


■2003.10.21

<キャスト>
指揮:ウルフ・シルマー
演出:アンドレアス・ホモキ

アルマヴィーヴァ伯爵:クリストファー・ロバートソン
伯爵夫人:ジャニス・ワトソン
フィガロ:ペテリス・エギリーティス
スザンナ:中嶋彰子
ケルビーノ:エレナ・ツィトコーワ
バルバリーナ:中村恵理

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:新国立劇場合唱団


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