■ 大野和士指揮:都響 定期演奏会Cシリーズ <アラブの香り>

東京芸術劇場コンサートホール 2016.6.15(水) 14:00

今年度から都響では、新たにC定期を設けたそうだ。ポピュラーな曲目で、コンビネーションに工夫をこらすとのこと。東京芸術劇場ではマチネーが基本になるのかな。
シニア獲得作戦のようにもみえるのだが、客席は満杯であった。

本日のテーマは「アラブの香り」とのことだ。サン=サーンスのピアノ協奏曲の第5番には「エジプト風」との副題があるらしい。
CDの手持ちが無いので、YouTubeで予習して久しぶりの大野和士の指揮に臨んだ。

モーツァルト《後宮からの誘拐》は軽快な演奏。あらかじめ統一テーマが「アラブ」と聞いているので、トルコ風の打楽器の活躍がやはり耳につく。小さいながらトライアングルが効果的に響きますね。

サン=サーンスではピアノ・小山実稚恵さんが登場。この巨大ホール(自分は3F席だった)では、残念ながらピアノの細かなニュアンスが聞き取れない。どこがエジプト風だったのか。オケの華やかな鳴りっぷりばかりが耳についた。

最後は《シェヘラザード》。ゆったりした大きなテンポで、豪壮華麗な演奏。都響の実力では当然か。つい先日アマオケで聞いたばかりだが、やはり段違いの響き。

<プログラム>
モーツァルト:歌劇《後宮からの誘拐》序曲
サン=サーンス:ピアノ協奏曲 第5番 「エジプト風」
リムスキー=コルサコフ:交響組曲《シェヘラザード》

指揮:大野和士 ピアノ:小山実稚恵 東京都交響楽団








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