■ 大野和士-都響定期 ショスタコーヴィチ:交響曲第15番 (2025-9-4)
サントリーホールに行ってきた。2025-9-4(木)、都響の定期演奏会Bシリーズ第1026回。
この演奏会は【ショスタコーヴィチ没後50年記念】とのことだ。生年-没年は1906-1975。没年は昭和50年になる。
はじめは、ヴァイオリン協奏曲(第2番)。
ダ−ヴィト・オイストラフの還暦の誕生日の祝いに捧げられたとのこと。
なかなか技巧的な作品だなと感じる。奏者の弾ききる力がすごい。大野の伴奏ぶりも丁寧なものであった。
P席であったが、どうにもヴァイオリンの響きは十分には届いてこないね・
交響曲第15番は、オケ都響のコンディションは最良だったのでは。
アンサンブルの精密さ、木管・金管楽器群がとりわけ好調だった。
打楽器はいつものショスタコの「皮肉な響き」ではなく、音楽的だったですね。
第1楽章の軽妙な印象と、第2楽章の深層的なものの対比を感じる。葬送行進曲なのか。
第3楽章から終曲第4楽章へ。深刻な響きが打ち消されて静かに終わる。
大野の指揮は真摯なものである。曲構造の神髄を明らかにしようとの意思を感じた。
<プログラム>
◆ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 嬰ハ短調
◆ショスタコーヴィチ:交響曲第15番 イ長調
<出演>
指揮:大野和士
ヴァイオリン:アリーナ・イブラギモヴァ(*)
管弦楽:東京都交響楽団(コンサートマスター 山本友重)
(*)使用楽器はプログラムには、ゲオルク・フォン・オペル提供による1775年頃製アンセルモ・ベローシィオとある。
◆(サントリーホールのイメージ「響」を表現している)