■ 知床〜世界遺産の旅へ (2008.7.30)

知床は2005年7月にユネスコの世界自然遺産に登録された。オホーツク海に面した知床半島とその沿岸海域が登録の対象である。
知床半島の中央を千島火山帯が貫いている。主峰が羅臼岳(1660メートル)である。

『日本百名山』(深田久弥)では羅臼岳は知床富士として紹介されている。羅臼村からすぐ眼前に形のよい円峰のそびえているのが見えるからだろうという。
古くはアイヌ語でチャチャヌプリ(お爺さん山)と言ったらしい。
羅臼はアイヌ語ラウシのこと。ラは「動物の内臓」、ウシは「たくさんある場所」を意味する。
「鹿、熊などを捕ると必ずここに葬ったため、その臓腑や骨のあった場所」ということだ。古い地図には良牛(らうし)と書かれた。

斜里岳(1547メートル)は、知床半島の付け根部分に位置する。『日本百名山』には、美しいピラミッドの山として紹介されている。
アイヌ人がオンネプリ(大山の意)と呼んで、神の如く尊崇したと伝えられる。アイヌ語でオンネは「大」の意、ヌプリは「山」の意。
深田久弥は、頂上には立ったものの、あいにくの濃い霧で絶景を見逃したようだ。

◆知床半島:オシンコシンの滝


◆知床半島:「ゾウの鼻」とか言うらしい




◆知床半島の沖合から羅臼岳を望む


◆知床二湖から羅臼岳を遠望


◆斜里岳


◆旅の終わりは旭山動物園へ






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