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三岸好太郎アトリエ訪問 <2013.4.19(金)>

前日の暖かい陽気から一転して、北風の冷たい寒い日でしたが、昔を懐かしみながら鷺ノ宮駅から歩いて鷺宮4丁目(昔は鷺宮5丁目バス停でした)で新青梅街道を武蔵丘の方へ行って、北側に少し入ったところに目指すアトリエがありました。1934(昭和9)年竣工で間もなく築80年と、さすがにそれらしき外観です。

入口は後に増築されたもので、三岸の表札の上に向坂の表札が、元はこの辺に門があり、アトリエ玄関は写真左奥の下、木の間にブロック越しにわずかにドア上部が見えるところだそう。






アトリエ内で記念の写真を、螺旋階段は手作りとのこと。
前列左は三岸好太郎、節子の長女、向坂陽子(88)さん、長時間楽しそうに画集を前にいろいろなお話を聞かせて下さいました。女性像の絵を指して、なで肩で首の長い女生はね、父の好きな人だったの、ピアノを弾く人でね、たくさん画いている、と教えてくれました。

写真の左コーナーに織り機があり、布製のテーブルクロスは陽子さんが織られたもの。素晴らしい色柄に織られているのに、さすがに芸術家の血を引いていると、皆で感心するばかり。
写真を撮ってくれた陽子さんの娘さんの山本愛子さんからはアトリエの構造や保存、修復の苦労話などを聞かせてもらいました。



帰り際に、こちらもと陽子さんが丹精込めている庭に案内してくれました。奥の屋根に這わせたツルバラは沢山の蕾を付けていて、もうすぐ大きなバラが沢山咲くと楽しみにしているよう。
この庭を作る時には庭師がこうあるべきだというのに、陽子さんが、いやこうして欲しい、といろいろ注文を付けて気に入りの庭にしたそうです。この中に立ってみると落ち着きます。


 三岸好太郎ファンの金沢君に誘われて近辺に住む同期生も同行したのですが、とても楽しい午後を過ごし、皆大満足で帰路に付きました。我々の訪問を気持ち良く受けて、相手をしていただき、いろいろな話を聞かせて下さった向坂陽子さん、山本愛子さん母娘には感謝するばかりです。





<訪問者のことば>
Sさん:三岸さんの絵も素晴らしい作品ですが、お嬢さんが織った作品の色使いには凄く感心してしまいました。 お庭の作りにもただただびっくりしました、さすが芸術家の作品とおもいました。
Yさん:だいぶ前に本を読んで鷺ノ宮にアトリエがあることは知っていましたが、期せずして 見学が実現するとは! 風が強く寒い一日でしたが満足できた一日でした。

■三岸好太郎って誰? という方は、金沢のホームページを見て下さい ⇒こちら
三岸好太郎とともに、妻の三岸節子(1999年没)も画家として知られています。



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