■ ホーン・システムの夢 (2)  (2014.5.20)

秦野市のEさん宅を、前回(⇒こちら)から8年ぶりに訪問した。音研ホーンを中心とする大型システムの基本構成に変更はない。最高域ツィッターの設置位置が少し後ろに下がったようである。

アンプ・システムが大きく変更されている。前回はWE-300Bを採用した真空管システムであった。全体システムは4チャンネル構成であるが、最低域をのぞく3チャンネルのアンプが半導体システムになっている。もちろん自作とのこと。いずれも、シリコン・カーバイトFETを終段に採用しているとのことだ。とくに注目すべきは、バッテリ駆動だということ。リチウム・イオン・バッテリを採用している。

バッテリ駆動は、雑音特性とかS/Nの向上に効果があるのだろうか。また増幅度のリニアリティにも寄与するのだろう。静かな印象であった。

冒頭から、パイプオルガンの豪快な響きに驚かされた。手持ちCDなどいろいろ試聴したが、細部までひろい上げる研ぎ澄まされた音である。やはりスケールが大きい。持参CDのバッハの音楽などは、自分のシステムとは様子が違う。

生録のジャズ・コンポの録音にはびっくり! さすがに生録だけに、市販のCDなどとは鮮度がまったく違う。コンポ演奏がまさに眼前に展開される。
いかにシステムをグレードアップしても、結局、システム全体の品質を決めるのは、入力シグナルの質であることを、実感したのだった。フラメンコのCDもあったが、こちらも、しっかりした低音域の効果だろう、ダンサーが足を踏みならして踊る様子がリアルに見えてくる。






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