■ 大野和士指揮:サイトウ・キネン・オーケストラ (2013.9.04)




サイトウ・キネン・オーケストラコンサートに行った。2013.9.4(水) キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)

懸念された台風15号は消滅したのとのことだが、不安定な天気。松本はあいにくの雨模様だった。そういえば、先回(2004.8.22)の大野和士/サイトウ・キネンの公演もかなり強い雨に降られた覚えがある。→ こちら
会場は、フェスティバルの雰囲気が横溢。客席もまさに立錐の余地のない満席状態。座席位置は1階席のほぼ最後列だった。ちょっとオーケストラが遠い。隣席では、サイトウ・キネン公式記録とかでビデオがまわっていた。



はじめは、小編成のオケでモーツァルトの交響曲第33番。コンマスは女性だが、プログラムを確認すると、大野が常任指揮者をつとめるフランス国立リヨン管弦楽団のソロ・コンサート・マスターとある。ディヴェルティメント的なリラックスした響きが聞こえた。3楽章の原典構成だったか。

リゲティの《フルート、オーボエと管弦楽のための二重協奏曲》。日本初演とのことだ。編成が独特。2人のソロを、10人ほどのフルート/オーボエ群が取り囲む。さらに管楽器群、10人ほどの弦楽器(ヴァイオリン抜き?)。ほかに、ハープとか、チェレスタとか打楽器も豊富。終始、静かな夜の雰囲気を感じたのだが、フル合奏はようやく最終部で出現。フルート奏者は持ち替えで、管の折れ曲がったフルート吹いていたが。バス・フルートなのか。2人のアンコールが楽しいものでした。2曲ほどでいずれも《魔笛》からのアリア。

《ツァラトゥストラはかく語りき》。個人的には序奏だけでもう十分という感じである。たっぷり管弦楽の醍醐味を聞きました。冒頭のブリリアントな金管群とか。弦楽器のシュトラウス独特のたっぷりと豊かな響きとか。オケの威力に対して、ちょっとホールの容量が限界だったような気もしたが。ソロは長原幸太さん、元大阪フィルのコンサートマスターのはず。

<プログラム>
モーツァルト:交響曲第33番
リゲティ:フルート、オーボエ管楽器のための二重協奏曲
  フルート:ジャック・ズーン、オーボエ:フィリップ・トーンドゥル
R.シュトラウス:《ツァラトゥストラはかく語りき》

指揮:大野和士
管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ(2013.9.4)


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