■ みなとみらいクラシック・クルーズ vol.44 (2012.11.7)





横浜みなとみらいホールの「みなとみらいクラシック・クルーズ」に行ってきた。そのうちランチタイム・クルーズは12:10から40分ほどのプログラム。2012.11.7(水)

今回は、東京フィル首席奏者による弦楽五重奏。いずれの面々も東フィルのコンサートでお目にかかったことがありました。荒井英治さんがコンサート・マスターのときは東フィルの演奏がピリリと締まっていましたね。チェロの服部誠さんはいつも指揮者の正面に座り熱演でした。ヴィオラの須田祥子さんの上体を激しく動かす独特の演奏ぶりは忘れられません。戸上眞理さんと黒木岩寿さんは、残念にも思い出せません。

ウィーンの音楽が中心。弦楽五重奏での演奏は親密な雰囲気があってリラックスした演奏会でした。アンコールを含めて全曲が違う作曲家とのこと。初めの2曲にはチェロが居ませんでしたが、遅刻事故だったのかな?司会の荒井さんは、音楽的に……とか説明していましたが、明らかに中抜けの演奏で物足りませんでした。

いずれも楽しい曲が並びましたが、第5曲のヨゼフ・シュトラウスのワルツに、ちょっと他とは違った音楽が聞こえました。なかなか魅力的でした私の好みです。黒木さんの鳥笛の演奏も楽しかったですね!


<出演>
荒井英治(Vn)、戸上眞理(Vn)、須田祥子(Va)、服部誠(Vc)、黒木岩寿(Cb)

<プログラム>
1.シューベルト:ワルツとレントラー
2.ランナー:ワルツ「求婚者」
3.シュトラウスT世:ヒターナ・ギャロップ
4.シュトラウスU世:ポルカ「クラップフェンの森にて」
5.ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ「ウィーンっ子たち」
6.ツィーラー:ポルカ「気も晴ればれと」
7.E.シュトラウス:ポルカ「エンス河のほとりで」
8.レハール:メリー・ウィドウ・ワルツ
(アンコール)シュランメル:芸術と自然


■ みなとみらいクラシック・クルーズ (2012.10.10)

横浜みなとみらいホールでの「クラシック・クルーズ」コンサートに行ってきた。2012.10.10(水)

このコンサートはvol.43とあるので、ずっと続いているようだ。自分は初めての参加だったが。ランチタイム・クルーズで開演は12:10、演奏会も1時間弱で手軽に聞けるのが魅力のようだ。大ホールの1階フロアがかなり埋まっている――ほとんどシニア世代だったでしょうか。今回は、"チェロでオペラ"と題する、東京都響メンバーのチェロ・アンサンブルによる演奏会。

田中雅弘(都響主席チェロ奏者)さんの達者な司会で演奏が進んだ。最初のアヴェ・ヴェルム・コルプスに、ゆったりした響きでリラックスしました。ソプラノ藤田美奈子さんが登場し、ヘンデルのアリアと《こうもり》からのアリアを歌う。藤田さんには、大野和士「レクチャーコンサート」でお目にかかったことがあったかな?

さすがにチェロの響きは心地よい。チェロの合奏として各曲ごとに編曲に知恵を凝らしているようだ。しかし、チェロばかりでは、音域が限られるせいかor彩りが不足するな、との感が否めない。声の伴奏にも、チェロのカバー音域と人声と重なってしまうようだ。アンコールは《からたちの花》だった。次回も楽しみ。

<演奏曲>
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
J.S.バッハ:G線上のアリア
ヘンデル:歌劇《リナルド》から「私を泣かせてください」
マスカーニ:歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》から間奏曲
ヨハン・シュトラウスU:喜歌劇《こうもり》から「伯爵様、あなたのような方は」
ビゼー:カルメン・ファンタジー

<出演>
チェロ:田中雅弘、清水詩織、長谷部一郎、森山涼介
ソプラノ:藤田美奈子


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