■ ブーレーズ指揮 GMJO (グスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラ) (2003.4.24)

ピエール・ブーレーズの指揮したGMJOのコンサートに行って来た。2003年4月24日(木) 東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル。何というか買い得感 (?) のあるコンサートであった。弦楽合奏に始まって、モノクロの小編成、打楽器の活躍するカラフルなオーケストラまで、多彩なプログラムであった。さらに声楽まであり独奏陣も豪華。充実した演奏会でした。座席は2階のP席。

・バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメント
・武満徹:ユーカリプス T
ウォルフガング・シュルツ(フルート) 吉野直子(ハープ) フランソワ・ルルー(オーボエ)
・ブーレーズ:メサジェスキス
チェロ:ジャン=ギアン・ケラス
・ラヴェル:歌曲集《シェラサード》
アンネ・ゾフィー・オッター (メゾソプラノ)
・メシアン:七つの俳諧
ピアノ:ピエール=ロラン・エマール

何よりもブーレーズの指揮に敏感に反応するオーケストラの若々しさに感心しました。また演奏し終わった後、楽団員が実に素直に喜びを表すのも好感が持てました。弦楽器群が艶やかでのびのびした音色。バルトークのディヴェルティメントは洗練された演奏。鋭いアタックにも関わらずゴツゴツ感はありません。気に入りました。かつてロンドン・レコードにあったバルシャイの演奏を思い出しました。武満の演奏は静寂感が忘れられません。ここはタケミツメモリアルでしたね。

《シェーラザード》 は 残念。P席なのでオッターのオーラは鮮やかな赤のドレスの後ろ姿で感じるしかありません。最初はちょっと声量が足りなかったのでは?本日唯一のフル・オーケストラでした。メシアンは、素晴らしく分離のよい演奏。P席からはブーレーズの指揮姿もバッチリ。指揮棒は使わないで、時に眼光が光るが、総じて小振りの指揮。沈着冷静・明瞭・的確とはこの指揮のことか!

細川俊夫さんのピアノ曲が追加演奏されました。誰かへのオマージュと言っていたが。客席に細川さんが居たようです。立って舞台に応えていた。



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