■ 藝大フィルハーモニア定期演奏会 オール・バルトーク・プログラム (2015.10.30)
    奏楽堂

まず国立博物館の「始皇帝と大兵馬俑」に向かう。金曜日は午後8時閉館とのことでゆっくり観てまわった。さすがにスケールが大きい。兵士と間近に向き合うことができた。このあと奏楽堂に向かう。プレ・コンサートにちょうど間に合った。

本日の藝大フィル定期は、オール・バルトークのプログラム。指揮は高関健さん。楽しい演奏会でした。オーケストラの醍醐味を満喫。藝大フィルの演奏技術の高さを再認識しましたね! 高関さんは実に精緻な指揮ぶり。充実した管弦楽が3曲も並んだので終演は9:30をまわっていた。帰路がちょっとつらい。

プレ・コンサートは藝大フィルのチェロアンサンブルの出演で、こちらもバルトークの《ルーマニア民族舞曲》。民謡的な響きを強く感じる。演奏は優等生的だったのでは?もっとはじけてもよかった。

《中国の不思議な役人》(作曲1918〜1924)。プログラム解説で初めてこの曲のストーリーを知りました。男女のからむパントマイムのための劇音楽らしい。都会の雑踏をあらわすような音楽が続く。圧倒的なコーダで終わる。

《弦チェレ》(作曲1936年)は本日一番の出来だと思いました。ピアノ、チェレスタ、ハープの独奏楽器が指揮者を取り囲む。2群に別れたオケが、それぞれに競い合ったり、フーガを演じたり、見た目も楽しい演奏。藝大フィルの実力発揮!バルトーク独特のリズム感とか、乾いた打楽器の響きがホールに浸透してきました。

《管弦楽のための協奏曲》(作曲1943年)。オケの芸達者を相手に、高関さんのベテランの技が発揮されました。終曲のクライマックスまであっという間の緊張感にあふれた演奏だった。

<プログラム>
組曲《中国の不思議な役人》
弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽
管弦楽のための協奏曲

指揮:高関健
管弦楽:藝大フィルハーモニア



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