■ ゴルトベルク変奏曲 (弦楽三重奏版) (2022.10.8)
グレン・グールド以来、バッハの《ゴルトベルク変奏曲》は愛聴曲でした。
このところよく聞いているのが、弦楽三重奏版(ORFEO盤)のCDである。
この弦楽三重奏版をナマで聞く待望の機会がきた。
神奈川区のかなっくホールのランチタイムコンサート
2022年9月29日
出演はトリオ・アクシス。2019年結成とかの若いグループ。ヴァイオリン:佐久間聡一、ヴィオラ:生野正樹、チェロ:奥泉貴圭。
編曲はORFEOと同じDmitry Sitkovetskyでした。
充実した楽しい演奏会でしたね。
ヴィオラの生野正樹さんから、始めに紹介がありましたが、トリオ・アクシスにも、独奏曲として名を馳せているこの《ゴルトベルク変奏曲》を三重奏として演奏することに挑戦意欲を持っていたようです。
全曲の最後のアリアを弾き終わったとき、たしかにトリオ・アクシスから「やったぞ」という達成感が伝わってきました。感動的な演奏でした。トリオ・アクシスには、このレパートリを今後とも大切にして欲しいですね。また聞きたいと思います!
ピアノとかの独奏では、孤高的な雰囲気が充満する。一方、三重奏では、当たり前だが、室内楽の響き。家庭的雰囲気もある。眼前に、3次元の音楽が出現する ――これはなかなか楽しい展開です。
コンサートの冒頭では、同じくバッハの無伴奏チェロ組曲が演奏された。
第1番からプレリュード。《ゴルトベルク変奏曲》とは相性ピッタリの選曲でした。
それに、入場時にかつての会社の先輩とばったり顔を合わせるとは!