■ コバケンの振った東フィル定期でのドヴォルザークがCD化された(2005.2.28)
EXTON EXCL-00001 (発売 2005.2.23)
ドヴォルザーク 交響曲 第8番
ベルリオーズ 序曲「ローマの謝肉祭」
アイルランド民謡 ダニーボーイ
ブラームス ハンガリー舞曲 第5番
【録音日時】
2004.11.4 東京オペラシティコンサートホール
2004.11.6 東京サントリーホール
ダニーボーイとハンガリー舞曲は当夜のアンコール曲であった。ライブ録音とはいいながら、拍手の入っているのは最終トラックのハンガリー舞曲のみ。CDとして聞き直すと、一部にはちょっとつらい演奏もある。
■ コバケンの振った ドヴォルザーク 《交響曲 第8番》 (2004.11.8)
東京フィルハーモニー交響楽団の第696回 定期演奏会 サントリー定期シリーズ (2004.11.6)は、急病のフェドセーエフに代わってピンチヒッター小林研一郎の登場。コバケン―東フィルのコンビネーションは演奏機会としては数少ないのでは。期待は大きい。
指揮:小林研一郎
ピアノ:河村尚子
ベルリオーズ:序曲 《ローマの謝肉祭》
ショパン:ピアノ協奏曲 第2番
ドヴォルザーク:交響曲 第8番
当夜の第1曲《ローマの謝肉祭》の冒頭の旋律が響いた瞬間に、このコンビの成功を確信しましたね。実にコントロールされたオケの鳴りっぷりだ。最初はひっそりと控えめのタンバリンも、繰り返されるうちに、最後は全奏のなかで確として打ち鳴らされる。コバケン得意のレパートリーでもあったのでしょう。
やはり、ドヴォルザークの交響曲 第8番が聞きものであった。ワクワクするような躍動感にあふれた第1楽章の冒頭から、コバケン・マジックにどっぷりと浸かった感じである。東フィルとしても今年ベストの演奏ではなかったか。
第2楽章なんか まさにマジックでは。強弱の入れ替わり、明暗のコントラスト。楽章の後半では、叙情的だがちょっと不安げなメロディーが顔を出す。
熱気にあふれた演奏なのだが、オーケストラのバランスがちっとも崩れない。トランペット、ホルン、フルート、オーボエ……、皆素晴らしい演奏だったと思う。
特筆すべきは、チェロ、コントラバスの低弦群では なかったでしょうか。第1楽章の冒頭や、第4楽章、活躍場所が多々ありました。主題を弾ききって すばらしい演奏でした。特訓をした形跡があったようでもありますが。
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