■ ベートーヴェン:《ミサ・ソレムニス》 東京春祭 合唱の芸術シリーズ vil.12 (2025-4-6)
2025-4-6(日) 東京文化会館 大ホール
指揮:マレク・ヤノフスキ
ソプラノ:アドリアナ・ゴンサレス
メゾ・ソプラノ:ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー
テノール:ステュアート・スケルトン
バス:タレク・ナズミ
管弦楽:NHK交響楽団 合唱:東京オペラシンガーズ
ミサ曲に接するのは、レクイエムは別にして初めての経験である。
「ミサ」とはカトリックの儀式。
教会に託されたキリストの死と復活の記念祭儀である。
教会の最も大切な儀式だという。
ミサの音楽はミサ典礼と一心同体をなし、
ミサの通常文に従って作曲される。
5つの構成になる
・キリエ:あわれみの賛歌
・グロリア:栄光の賛歌
・クレド:信仰宣言
・サンクトス:感謝の賛歌
・アニュウスデイ:平和の賛歌
ベートーヴェンの《ミサ・ソレムニス》は 通常演奏会むけに作曲されたものですね。
ベートーヴェンもカソリックの典礼を厳格に守って、作曲することにかなりストレスがかかったでしょうね。
冒頭のキリエから厳しい音楽である。ヤノフスキの指揮ぶりも厳粛な雰囲気をかもしだす。
さすがに、ベートーヴェンの本領が発揮されたのは、「クレド」に入ってからだなと感じました。
個人の信条がうたわれ、ヒューマンな音楽が響く。
サンクトスでは流麗なヴァイオリン独奏がありました。コンサートマスターは誰だったのかな?
全曲は静かにアニュウスデイで終わる。ヤノフスキは振り終わってからかなり長い時間をとりました。
世界へと発する祈りのメッセージがあったのでしょうか
(3F L席)