■ シェーンベルク編曲:ブラームス ピアノ四重奏曲第1番ト短調 (2023.1.13)

第965回 定期演奏会Bシリーズ 2023年1月12日(木) サントリーホール
シェーンベルク特集の一夜だったか。プログラム構成は、《浄められた夜》と、ブラームスのピアノ四重奏曲をシェーンベルクが管弦楽に編曲したものの2曲。

第1曲の《浄められた夜》、どうも日頃の睡眠不足のせいか、うつらうつらと聞いてしまった。ハッと気がつくと弦楽合奏の清澄な響きがあった。
第2曲 ブラームスのピアノ四重奏曲第1番ト短調をシェーベルクが編曲した管弦楽曲版
第1楽章は、いかに編曲しようともまさにブラームスのもの。交響曲第2番を思い起こさせますね。
P席からは打楽器の活躍がよくわかる――トライアングルとか、木琴、ティンパニも。シェーンベルクが特徴を産んでいる。
第2楽章をへて第3楽章へ。ここが楽曲のピークか。田園的なフナーレが堂々と鳴る。その後に行進曲が続く。大きなスケール感でした。
第4楽章はロマの音楽がたっぷり。これは、ブラームスのサービス精神の表れですね。

小泉和裕さんの指揮は《浄められた夜》を含めて全曲暗譜
そして正確かつ細密な指揮ぶりだった。都響は相変わらず弦楽の充実感を楽しめた。

<プログラム>
シェーンベルク:浄められた夜
ブラームス(シェーンベルク編曲):ピアノ四重奏曲第1番ト短調

指揮:小泉和裕
管弦楽:東京都交響楽団(コンサートマスター 四方恭子)

 

 


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