■ 都響定期演奏会Bシリーズ ショスタコ:ピアノ協奏曲 第2番 2018.3.26

サントリーホール
この20日には、都響/インバルのコンビで、ショスタコの第7番《レニングラード》が演奏されたようだ。残念ながら聞き逃してしまったが。
本日は同じコンビでショスタコだが、こちらはピアノ協奏曲の第2番。

このピアノ協奏曲は20分ほどのコンパクトな曲。金管群はホーンだけなので、むき出しの鋭い響きはなく、やさしい響きだ。
息子(マキシム)のために作曲したとのことで、ピアノパートは、ときおり練習曲を思わせるように聞こえる。

第2楽章がロマンティックで忘れられない。アンコールでも演奏されました。
もちろんアンコールの方が、生き生きとしていましたよ
この甘美なメロディと双璧なのは、《馬あぶ》からの「ロマンス」では

第1楽章は鋭いリズムが際立つ。インバルの指揮ぶりも影響しているのかな。
ピアノの響きはシンプル。ショスタコ特有のユーモラスだがどこか皮肉な様子もある。

第2楽章。冒頭は夜想曲のような夜の静寂がある。そこにピアノが甘美なメロディを弾く。
こんなメロディはショスタコでは聞いたことが無い。
弦楽器をホルンが静かに支えている。ひょっとしてラフマニノフかも?

第3楽章は一転してオモチャの兵隊が戦争をしているような賑やかさ。
こここでもリズムが際立つ

コンサート後半の《幻想》は残念ながら、所用もあり失礼しました。

◆ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番 ヘ長調
指揮:エリアフ・インバル
ピアノ:アレクサンドル・タロー
管弦楽:東京都交響楽団
コンサートマスター:矢部達哉



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