■ 都響定期演奏会Bシリーズ マーラー :《巨人》                   (2024-8-9)
    2024-8-9-サントリーホール

ハーディングの吸引力かほぼ満席。最初のプログラムは、ベルクの7つの初期の歌。ピアノ伴奏として作曲され妻に捧げられた。
後に管弦楽伴奏版が作られたとのこと。
なかなか室内楽的な響きを感じる。せめて独語のひとかけらでも聞き取ろうと努力したが、どうも歌手の背中からは無理ですね。

後半はマーラーの《巨人》。途中、軽微な地震を感じたが何事も無く演奏は進んだ。
P席からハーディングの指揮の様子がよくわかる。明確なものであった。
そもそも都響のもつ明るい響きにベストマッチ。スケールの大きなマーラー像が浮かび上がった。聴衆の期待に万全に応えたということか。
交響曲第1番ですから ピチピチした若さあふれる指揮も期待しましたが

<プログラム>
ベルク:7つの初期の歌
マーラー:交響曲第1番 ニ長調《巨人》

<出演>
指揮:ダニエル・ハーディング
ソプラノ:ニカ・ゴリッチ
管弦楽:東京都交響楽団 コンサートマスター:水谷晃

ところで
9日午後7時57分頃、神奈川県西部を震源とする地震があり、同県厚木市などで震度5弱を観測したとのこと。
ちょうどホールでは後半が始まり《巨人》の第1楽章を演奏中。座席のわずかな揺れを感じたので「何か?」と思った程度。
天井から吊り下げられているマイクが微動だにしていなかったので安心した。

たまたま前日に、気象庁から「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されたばかり。
もし自宅(横浜です)であれば「トラフ来たー」って大騒ぎだっただろうな。
地震調査委員会によれば、この地震と南海トラフ地震の関連について、「一般的に考えて距離が遠いので関係がない」とのことだった。



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