■ 横浜フィル89回定期 ブラームス/シェーンベルク ピアノ四重奏曲第1番 (2024-5-3

横浜フィル 2024-5-3 第89回定期演奏会
横浜みなとみらいホール 大ホールにて

本日のプログラム、前半はポピュラーな曲が中心。後半はちょっと硬派のブラームスですね。
今まで横フィルでは、シェーンベルクは聞いたことがありませんでした(たとえ編曲だとしても)。
原曲はピアノ四重奏曲。初演のピアノはクララ・シューマンが弾いたとか。
ブラームスは、それこそ渋いですよね。私もこの年になって聞くのは室内楽中心になりました。
なかでもブラームスは心に沁みます。

シェーンベルクのは思い切った編曲ですね。大規模なオケ曲に変身です、色彩豊かにもなりました。
原曲にはいかにもブラームスらしい、静けさと秘められた熱情といった雰囲気があったのでは、クララの影がちらつきました?
第2楽章も第1楽章をひきずった様子。スケルツォ的でもある。
第3楽章は好きな楽章です。どこか懐かしい思い出のよう……。途中から行進曲へ
この第4楽章はチャルダッシュですよね。ブラームスの意図はどこにあったのかな?
編曲は、どこかどんちゃん騒ぎの一歩前といった感じでは?

どうもシェーンベルクは、自分の技量を誇示するために、ピアノ四重奏曲を材料として使ったのではという疑念が生まれる。
オケにとっては、なかなか手強い曲でしたね。
アンコールはお約束の「ハンガリー舞曲」でした。

指揮の海老原光さん。身振りの大きい筋肉質の指揮ぶりでした。ときに30センチぐらい飛び上がったのでは?
座席が前列でしたのでよく観察できました。オケへの指示は明確なメリハリの利いたものでした。

<プログラム>
ヨハン・シュトラウスU:喜歌劇《こうもり》序曲
メンデルスゾーン:《夏の夜の夢》から。
序曲、スケルツォ、夜想曲、結婚行進曲
ブラームス/シェーンベルク編曲:ピアノ四重奏曲 第1番ト短調

管弦楽:横浜フィルハーモニー管弦楽団
指揮:海老原光




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