■ 『運気を磨く』  心を浄化すること   (2020.8.11)






著者の田坂広志さんについて、これまで科学系の学者と認識していたのだが。TVのコメンテーターとしても活躍していた。コロナ騒ぎのなかでプロジェクト管理の重要性を指摘するなど、鋭い感性には感心した覚えがある。

本書『運気を磨く』のような、どちらかというと、スピリチァルな香りが漂う本を出版するとは。この本を手に取るまでまったく知らなかった。巻末をみるとこの類いの関連本が多岐にわたって出版されているようだ。



この本を隅から隅まで読んだわけではないのだが、とりあえず、気になったフレーズを、脈絡なく拾い出してみよう。この本をちょっとでもかじったことの証になるだろう。

◆人生の成功者が必ず使う意外な言葉
なぜあの人を選んだのですかとの質問に、「あいつは運が強いから」と答えている

◆「良い運気」を引き寄せられない理由
すでに心の中に存在するネガティブな想念の力が、ポジティブな想念の力を打ち消してしまうからだ

◆世に溢れるネガティブな情報の洪水によって、我々の心の中に毎日大量のネガティブな想念が染み込んでくる。我々の無意識の世界には、すでに、かなりのネガティブな想念が染み込んでしまっている
「無意識を変える方法」として最も大切なのは、「ポジティブな想念」を抱く方法ではなく 「ネガティブな想念」を消す方法である

◆「言葉の密かな浄化力を活かす」
⇒何よりも「ネガティブな日常言葉を使わない」こと
例えば、駄目だ!酷い!最低だ!といった物事を強く感情的に否定する言葉をさける
◆あなたは、自分が「運の強い人間」であることに気がついているか
失敗した体験にばかり目が向き、結果として想念がネガティブになっていないか

◆感謝の心が、最高の「解釈力」を引き出す
「コップの比喩」…… もう半分しかない? まだ半分ある!
「右足は残った!」 根底にあるのは感謝の心と覚悟と呼ぶべき人生観


◆ 『運気を磨く 心を浄化する三つの技法』 田坂広志、光文社新書、2019/10

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