■ ボストン公演の詳細

「音楽の友」 1999/5月号の ROUNDコーナーにボストン公演の紹介がある。見開きの2ページで、タイトルは 《 大野和士、ついにボストン響定期デビューで大成功 》。
写真もあるが、残念ながらピントがはっきりしない。

ボストン交響楽団では小澤征爾が既に音楽監督就任25年であるが、記事によれば、過去15年間、日本人指揮者は客演していないとのこと。またボストン響のコンサート・ミストレス、タマラ・スミルノヴァがかつてのザグレブ・フィルのコンサート・ミストレスとは奇縁。

それにしても、きちんとしたレポートがないのは惜しい。録音とか録画の放送予定はないのだろうか? (1999.5.22)



■ ボストンの公演は成功!

ホームページ 「指揮者 大野和士 最新情報」*1 には、当日の公演を報じたボストン・グローブ紙の記事が紹介されている。ガランタ舞曲の演奏はcolorful、brilliantとあった。
評者のリチャード・ダイヤー氏は、辛口で知られる批評家で、今回の記事は新人に対する批評としては例外的な賛辞だとのこと。
終演後はブラボーの声に包まれ、公演は大成功だったようだ。

*1 能清明 ゆりあ さんが開いている個人ページ




ボストン交響楽団の定期に決定

大野和士のボストン交響楽団定期演奏会への登場が決まった。
以下の公演内容はボストン交響楽団のホームページ(http://www.bso.org)を参照したもの。

公演は1999 3/18、3/19、3/20の3日間。演奏曲目は
コダイ「ガランタ舞曲」、バルトーク「ピアノ協奏曲No.2」(ピアノはYefim Bronfman)、プロコフィエフ「ロミオとジュリエット」組曲。
インターネットでチケットも購入できるのだが、3/20はSold Outとあった。

プログラム紹介には、「大野和士のボストン交響楽団とアメリカ・オーケストラ」へのデビュー、ダニエレ・ガッティのピンチヒッターとある。

このビッグな挑戦のチャンスに期待したい。ガッティは、1961年生まれとのことでちょうど大野とは1つ違い。経歴を調べると、大野と同じ道をまさに一歩前を走っている感がある。これからの宿命のライバルが予想される。

大野の私淑するトスカニーニの有名なエピソードを引くまでもなく、バーンスタインにしてもそうだが。突然の振って湧いた絶好の機会をものにして、世界の舞台に駆け登った例は枚挙のいとまがない。

巡ってきたメジャー・オーケストラを指揮する場面。臆することなく思いっきり棒を振って欲しいものだ。東京フィルハーモニー交響楽団の常任指揮者として、あるいはドイツ・バーデン州立歌劇場カールスルーエ音楽総監督など、最近の大野の充実ぶりを見ると、まったく心配することはないだろう。むしろ、このような機会が遅すぎたのではないかとさえ感じる。




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