■ 東京リング 序夜 《ラインの黄金》 (2009.3.18)
新国立劇場に東京リングの序夜 《ラインの黄金》を観てきた。
2009.3.18(水)
今日は気温も高く初夏並みとのことであるが、
花粉症の悪化もあって、服用薬の影響らしくどうも集中感が途切れる。
前回公演は2001年、再演とのことだ。
舞台は何というのか、ポップな雰囲気、アキバ系とでも言うのか?
それに、新国立自慢の舞台メカニズムを生かした、
舞台全体が沈み込むような大きな動きに引き込まれました
――ニーベルハイムへの下降とか、幕切れのワルハラ城への入場とか
アルベリヒが変身するあたりの演出も工夫があり面白い。
もちろん雷鳴とか、金床が鳴り響くとか、びっくりシーンも耳をひく
冒頭はラインの川底。映画館らしい。スクリーンにはラインの風景らしきものが写っている。
ストーリーはスクリーンの中で展開されるという演出コンセプトらしい。
ローゲのトーマス・ズンネガルドもぴったり。ある意味、この《ラインの黄金》はローゲのひとり舞台だ。
さすがに、フリッカのエレナ・ティトコーワは魅力的でした。声量もたっぷり。
短い出番だが、エルダのシモーネ・シュレーダーが抜群の存在感。
指揮のダン・エッティンガーには期待していたのだが。あまり明確なメッセージが伝わってこなかった。
第2場でローゲが登場するあたりからちょっと雰囲気が変わったと思うが
次の《ワルキューレ》へどうつなぐのかな。
やはりオケが頑張ってくれないと。ちょっと力不足な感があった。ホルンとか金管はもっと頑張ってほしい。
ラインの娘たちも魅力的であって欲しかった。演技が負担だったのか
<キャスト>
指揮:ダン・エッティンガー
演出:キース・ウォーナー
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ヴォータン:ユッカ・ラジライネン、ドンナー:稲垣俊也
フロー:永田峰雄、ローゲ:トーマス・ズンネガルド
ファーゾルト:長谷川顯、ファフナー:妻屋秀和
アルベリヒ:ユルゲン・リン、ミーメ:高橋淳
フリッカ:エレナ・ツィトコーワ、フライア:蔵野蘭子
エルダ:シモーネ・シュレーダー
ヴォークリンデ:平井香織、ヴェルグンデ:池田香織、フロスヒルデ:大林智子
【東京リング:ニーベルングの指環】 公演一覧
序夜 《ラインの黄金》 2009.03.18
第1夜 《ワルキューレ》 2009.04.06
第2夜 《ジークフリート》 2010.02.11
最終夜 《神々の黄昏》 2010.03.31
【前回公演】→こちら 《ジークフリート》 2003.4.1、《神々の黄昏》 2004.4.3
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